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漢方薬方  〜防已黄耆湯・ボウイオウギトウ〜
        〜防已黄耆湯加麻黄・ボウイオウギトウカマオウ〜

防已
黄耆
白朮
生姜
大棗
甘草
麻黄

防已黄耆湯・ボウイオウギトウ −金匱要略−
薬味構成
防已黄耆白朮生姜大棗甘草

適応 感冒後 悪風 自汗 身体痛などが治らぬもの 変形性膝関節症
脊椎症 多汗症 水ぶとりの肥胖症 下腿潰瘍 月経不順
腎炎 ネフローゼ症候群 陰嚢水腫 カリエス 冷え性
病位
太陰病

虚実
虚証

十二臓腑配当
脾・肺・腎

方意
●水毒による水太り、身重、浮腫、尿不利、足冷
●表の水毒による関節痛、関節水腫、稀薄な浸出液、多汗、麻痺、痙攣、皮膚筋肉軟弱、色白
●表の寒証による悪寒、発熱、頭痛
に対する方剤です。

目標
 体表に
水毒(表の水毒)があるため、浮腫や関節の腫痛を生じるものに用います。この証の方は肥満の傾向にあるが体質は虚証なのでいわゆる水太りです。
 中年の女性で色白で筋肉が柔らかく締りが悪くて冷たく(表虚:肌肉部の機能低下)、多感、溺利減少の傾向がありつかれやすく、足が冷え、身体が重くやや口渇がある方が多いです。
 しかし、必ずしも水太り体質ではなく、やや筋骨質の方や男性にも用いられます。
 この方剤の合う方は主に
下半身に症状が出現し、浮腫・関節水腫・冷えも下肢に見られます。
 原典には、「風湿(リウマチのような病症)、脈浮、身重、汗出で悪風のもの」とあります。

 本方証は色白い人が多いのですが、これにこだわる必要はありません。表虚して血色に乏しく、水っぽい肌の人は色素沈着が少ないだけのことなのです。

お薬の飲み方
■湯剤の場合、温めてお飲み下さい。
■粉、エキス剤の場合、できるだけお湯でお飲み下さい。

症例 常習性浮腫/40代・女性

 中年の女性で、毎日午後になると顏や下腿がむくむ。身体が重く疲れやすく、いらいらする。医師に見てもらっても、どこも悪くない、年の性だろうと笑われる。しかし、ご本人はとてもつらいご様子。
 やや肥満型で色白の婦人である。脈は浮とは言えないが特に沈でもなく力は弱い。腹証に特に特徴がない。
 防已黄耆湯を1ヶ月ほど飲んで、すっかり元気になれた。
 この例は、比較的短い日数で、身体の調子が回復したものと考えられる。

備考



防已黄耆湯加麻黄・ボウイオウギトウカマオウ
薬味構成
防已黄耆白朮生姜大棗甘草麻黄

適応 身体痛などが治らぬもの 変形性膝関節症 脊椎症 カリエス
方意
●体表の痛み
に対する方剤です。

目標
 防已黄耆湯では治らない
体表の痛み(関節症、身体痛)に対してより著効をしめします。骨粗しょう症で骨がもろくなった痛みの方にも用います。

お薬の飲み方
できるだけお湯でお飲み下さい。

備考
防已黄耆湯に麻黄を加えたものです。


参考文献  出典1) 漢方診療医典 大塚敬節
矢数道明
清水藤太郎 著
出典2) 漢方処方 応用の実際 山田光胤 著
出典3) 漢方方意ノート 千葉古方漢方研究会 著
出典4) 漢方治療百話第1〜3集 矢数道明 著
出典5) 腹證奇覧 稲葉克文礼
和久田寅叔虎 著
出典6) 漢方処方応用のコツ 山田光胤 著
出典7) 薬局製剤 漢方194方の使い方 埴岡博・滝野行亮 共著
出典8) 勿誤薬室方函口訣 長谷川弥人 著
出典9) 漢方診療30年 大塚敬節 著
出典10) 皇漢医学 湯本求真 著
出典11) 黙堂柴田良治処方集 柴田良治 著
出典12) 類聚方広義 吉益東洞 著



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