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大黄甘草湯・ダイオウカンゾウトウ −金匱要略−
大甘丸・ダイカンガン |
| 薬味構成 |
大黄、甘草
大黄は長く煎じると緩下作用を有するセンノサイドが分解され、瀉下作用が減弱します。本処方は水3升を以って煮て1升を取るというように、他の方剤の1/2濃縮に比べ、相当長く加熱することになるため、瀉下作用だけでなく消炎作用にも重点を置かれています。加えて抗炎症作用を持つ甘草との組み合わせですから、解毒消炎剤としても用いることができます。
煎薬には軽い瀉下作用しか残っていないため、常習性便秘には大甘丸を用います。
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| 適応 |
大便秘結して食べた物を吐くもの |
癌、心胸痛、妊娠嘔吐等で便秘するもの |
常習便秘 |
化膿証の初期、腫痛して熱あるもの |
| 病位 |
少陽病
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| 虚実 |
虚実中間からやや実証
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| 十二臓腑配当 |
心・心包
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| 方意 |
●裏の実証による便秘、食後の悪心、腸や胃の熱(炎症)
に対する方剤です。
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| 目標 |
便秘している方、食後すぐに食べたものを吐いてしまう方に用います。
原典には、「食し終わって即ち吐するものは大黄甘草湯之を司る」とあります。金匱要略析義(後藤慕庵 著)に「日暮れを待たずして食入れば即ち吐す者は実に属す。是れ一時の致す所にして、漸く成るの証に非ざるなり。故に大黄甘草を持ってこれを折き、引きて下行せしむれば乃ち癒ゆ」とあります。
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| お薬の飲み方 |
粉、エキス剤の場合、できるだけお湯でお飲みください。
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| 症例 |
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| 備考 |
大甘丸は、大黄甘草湯を糊を加えて丸剤にしたものです。丸剤は簡便性に長けています。
大黄を加熱していないので瀉下作用は十分あり、甘草で後重(しぶり腹)をふせぐ意味で配剤していると解釈すればよいのだが、常習すると徐々に効かなくなる恐れがあります。また、すぐにしぶって出にくいと苦情を受けるので、麻子仁丸などの効果調節に使う方が良いようです。
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