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半夏白朮天麻湯・ハンゲビャクジュツテンマトウ −脾胃論− |
| 薬味構成 |
半夏、白朮、陳皮、茯苓、蒼朮、麦芽、天麻、神麹、黄耆、人参、沢瀉、黄柏、生姜、乾姜
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| 適応 |
頭痛 |
めまい |
慢性胃腸虚弱者の発作性頭痛 |
食後の嗜眠 |
手足倦怠を訴える者 |
| 低血圧者の頭痛 |
眩暈あるいは胃腸虚弱者にみる虚証の高血圧に発する諸症 |
蓄膿症 |
メニエール症候群 |
胃アトニー症 |
| 病位 |
太陰病
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| 虚実 |
虚証
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| 十二臓腑配当 |
心
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| 方意 |
●脾胃の虚証による食欲不振、食後倦怠嗜眠、悪心、嘔吐
●脾胃の水毒の動揺による眩暈、頭痛、耳鳴り、心悸亢進、息切れ
●虚証・寒証による疲労倦怠、顏色不良、手足の冷え
に対する方剤です。
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| 目標 |
胃腸が弱くて冷え性(脾虚)で、ことに手が冷える方で、始終頭痛、頭重感、眩暈を訴える方に用います。老人や虚弱者の眩暈に用いられることが多いです。時には、発作性の激しい頭痛が起こり、その際、嘔吐を伴うことがあります。
食欲がなく、しばしば吐き気があり、食事の後で手足がだるくなって眠くなる方に用います。そういう方の場合、夜、寝つきが悪いのに、朝、起きるのがだるく、あるいは眠くておきられないことがあります。また、天気が悪いと頭痛が起こることがあり、紫綬頭に何かをかぶったような感じがあります。
脈は沈んで弱く、腹部は軟弱で、多くの場合、心下部に振水音を認め、あるいはイブにガスが停滞しています。
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| お薬の飲み方 |
できるだけお湯でお飲み下さい。
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| 症例1 |
虚弱体質の人の頭痛とふらつき/59歳・男性
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職業は洋服の仕立て屋で、年がら年中座っているので、胃が大変弱い。その上、長年の間、頭痛がして、ふらふらして、下肢がだるいといって来局した人である。
やせて、顏色が悪く、脈は沈細弱遅、腹部は腹壁が薄く、しかも軟弱で、心下部に腹水音があり、小腹も脱力していた。胃下垂で、胃内庭水があり、水毒による常習頭痛を考えた。
そこで、半夏白朮天麻湯を投与したところ、10日後に頭痛とふらつきがなくなった。それ以後も、胃の虚弱症は根治しないので、今日にいたるまでちょいちょい漢薬を服用している。処方は、六君子湯、人参湯、真武湯などが多い。これは、生まれつきの体質と、生活条件にも原因があるのだが、漢薬を飲んでいれば、ほとんど症状もなく、風邪も引かないといっている。不思議なことに、それでも、頭痛に悩まされることはまったくないという。
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| 症例2 |
高血圧に対しての半夏白朮天麻湯/60歳代・女性
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患者は、胃腸虚弱な人であった。腰背の凝り、下肢の痛み、食欲不振、体が苦しく、食べ物を食べないほうが楽だという。睡眠が悪く、足が冷える。脈は弱く、腹部は腹壁が弱く、軟弱で、心下の悸が亢進しているという。しかし腹水音はない。
血圧を測ると、166〜86で、体に比してやや高いと思った。
初め附子理中湯を4週間与えたが、なんら変化がなく、その上時々頭痛が起こると訴えた。
そこで、半夏白朮天麻湯に変えたところ、5日後血圧162−90、14日後血圧138−80となり、頭痛はしないという。
その後も頭痛は起こらず、30日後には140-76となり、まもなく廃薬した。
いろいろな症例を見ていると半夏白朮天麻湯で血圧が下がる患者は、腹部は軟弱であっても、真武湯証ほど軟弱無力でなく、腹水音はないが、あっても余り顕著ではない。また心下部がやや膨満気味でガスがたまっていることもあるが、真武湯証にあるような、腹直筋が拘攣していることはない。
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| 備考 |
白シを加えるとより効果を示すことがよくあります。
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