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半夏瀉心湯・ハンゲシャシントウ −傷寒論・金匱要略− |
| 薬味構成 |
半夏、黄ゴン、乾姜、人参、甘草、大棗、黄連
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| 適応 |
急性・慢性胃腸炎 |
胃アトニー |
胃潰瘍 |
胃下垂症 |
| アフタ性口内炎 |
不眠症 |
神経症 |
むねやけ |
| 病位 |
少陽病
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| 虚実 |
虚実中間からやや虚証
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| 十二臓腑配当 |
心・胃
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| 方意 |
●上焦の熱証による精神症状
●脾胃の水毒としての食欲不振・悪心・嘔吐(臨床的には吐き気の代わりに口中、食道、胃、腸等の症状であってもよい)
などに対する方剤です。
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| 目標 |
体質、体力が中くらいの人で食べ物がみぞおちにつかえ、食欲不振、吐き気、嘔吐がある方に用います。腹がなり下痢をして、心下部がひえて肩が凝る方にも用います。みぞおちに違和感があり、胃の存在を感じ、精神不安、精神過敏を感じる方にも用います。
舌には白苔を生じ、脈、腹部の緊張は肘くらいで、腹部は心下痞硬(心下部が硬く張って圧痛がある)時に心下部振水温を呈します。
半夏瀉心湯証の下痢は水瀉性下痢から軟便程度まで程度はいろいろあるが、裏急後重がなく一度下痢すれば一応、さっぱりするものが多いようです。
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| お薬の飲み方 |
下痢の時はお湯でお飲み下さい。
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| 症例 |
精神分裂病/36歳・男性
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36歳になる方が最近様子がおかしいという奥様からのご相談で来局した。
約1ヶ月前から食欲がなくなり、便秘を盛んに訴えた。近所の医師にかかったがよくならず、次第にやせて、その上、神経過敏になり、夜眠らなくなった。
2週間ばかり前からつまらぬ事を気にして、訳の分からない事をいうようになった。「隣家の人が悪口を言う。勤め先でみんなが自分の陰口を聞く。道を歩いていると、すれ違った人が自分の悪口をつぶやく。」などというようなことであった。そのため勤めも休んでいるという。
患者は、中肉中背、筋肉の緊張も大体は良い。顔色悪く、憂うつな顔つきで、あまり口も聞かない。舌に白苔あり、脈は緊張が良く、腹部を見ると心下痞硬が認められ、みぞおちに抵抗があって、圧迫すると痛みを訴える。
半夏瀉心湯を用いたところ、10日ほどで食欲がでて元気になり、神経症状もなくなった。
以前、最も悪かったとき、対診した精神科医の診断は精神分裂病であった。
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| 備考 |
現代では、半夏瀉心湯証の方はすごく少なくなってきています。
生活様式の変化により半夏瀉心湯加茯苓証・半夏瀉心湯合六君子湯証の方が多くなっています。
小柴胡湯の柴胡の代わりに黄連を入れると半夏瀉心湯になりますが、
●小柴胡湯:肝胃の病で胸脇が主 ●半夏厚朴湯:心胃の病で心下が主
となっています。
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