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桂枝茯苓丸・ケイシブクリョウガン −金匱要略− |
| 薬味構成 |
桂枝、茯苓、牡丹皮、桃仁、芍薬、蜂蜜
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| 適応 |
婦人科的疾患 |
殊に子宮およびその付属器の炎症 |
月経不順による諸種の障害 |
月経困難症 |
子宮筋腫 |
| 打撲症 |
蕁麻疹 |
湿疹 |
流産・死産などの後治療 |
オ血のある婦人の妊娠中の子宮出血 |
| 子宮内膜炎 |
卵管炎 |
骨盤腹膜炎 |
不妊症 |
各種出血 |
| 痔核 |
オ血による神経痛や皮膚病
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| 病位 |
少陽病
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| 虚実 |
実証から虚実中間
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| 十二臓腑配当 |
肺・腎・大腸
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| 方意 |
●古血による下腹部の抵抗と圧痛・月経異常
●気の上衝・古血による精神症状によるのぼせ・頭重
に対する方剤です。
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| 目標 |
体格は中ぐらいで、虚実中等の体質の人で、古血による諸症状を呈し、便秘の傾向がなく症状が緩和な方に用います。
古血の諸症状として、口が乾燥して常に口に水を含んでいたい。尿利が多い。体温が上昇していないのに全身または局所的に熱間を覚え、唇や舌の辺縁が暗紫色を呈し、皮膚がくすんであざ黒く、あるいはひどい発疹や肌荒れが出ているなどの特徴があります。大便が黒色で臭気が強いのも特徴の一つです。青すじが出ていたり諸種の出血傾向(下血、性器出血、鼻出血、皮下・粘膜出血、血尿)などがあります。
女性では、月経不順、無月経、月経過多、月経寡少などの月経異常、月経痛その他の月経困難、不妊症あるいは流産癖などのほか、下腹痛や帯下などにも紅花を示します。
腹証としては、下腹に圧痛を伴う抵抗や腫瘤を認めるが、腫瘍やガス塊と区別が必要となります。
脈は沈んでいるものが多いです。
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| お薬の飲み方 |
できるだけお湯でお飲み下さい。
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| 症例 |
34歳・女性 −漢方処方・応用の実際より引用− |
結婚してから8年になる。4年前に妊娠したが何かの都合で掻爬した。それ以来右の下腹がしじゅうつっぱるように痛む。また腰痛も起こる。各所の医師にみてもらったが悪いところはないといわれある医師には虫垂炎ではないかといわれて、虫垂切除の手術をうけた。それでも痛みはいぜんとして治らなかった。
月経不順で最近2ヶ月ほどは月経がない。したがってまだ子供ができない。
患者は中背で肥満体の大きな婦人で便通は正常である。
脈は沈でやや遅、腹診すると腹部の脂肪が厚く、太鼓のような腹をしているが右側の腹直筋が臍傍で拘攣しそこを押すと圧痛があり、また、その近傍の右腸骨のくぼみにわずかな抵抗があり、圧迫すると疼痛を訴える。これはオ血塊と思われた。
これをオ血証と考え桂枝茯苓丸を投与した。これで1週間後には腰痛が軽快し、右下腹部の痛みもやや楽になった。2ヶ月目には月経が初来し4ヶ月目には高温期が生じその後、月経がまたなくなったが妊娠3ヶ月といわれた。そのとき、吐き気がひどくなったので小半夏加茯苓湯に橘皮を加えて1週間与えたら吐き気が止まり、やがて無事に丈夫な男の子を出産した。
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| 備考 |
桂枝茯苓丸は代表的な駆オ血剤(古血の除去剤)です。
桂枝茯苓丸にヨク苡仁を加えることによりより肌への効き目・肩こり・腰痛への効果が増します。
甲字湯は桂枝茯苓丸に甘草、生姜を加えたものです。
その他の駆オ血剤として桃核承気湯、温経湯などがあります。
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