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桂枝加黄耆湯・ケイシカオウギトウ −金匱要略− |
| 薬味構成 |
桂枝、芍薬、大棗、生姜、甘草、黄耆
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| 適応 |
虚弱児の感冒 |
皮膚病 |
中耳炎 |
盗汗 |
| あせも |
小児ストロフルス |
顔面精神麻痺 |
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| 病位 |
太陽病
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| 虚実 |
虚証
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| 十二臓腑配当 |
肺・大腸
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| 方意 |
●表の水毒・表の虚証による自汗・盗汗・浸出性皮膚病・化膿・疼重・しびれ
に対する方剤です。
金匱要略の指示では、
◆腰や下肢が重く、皮膚を虫が這うような感じがあるとき
◆発汗が多く、盗汗があるとき
◆皮膚の荒れや発疹が出るとき とあります。
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| 目標 |
桂枝湯の証で発汗が多い方に用います。
「金匱要略」の水気病の編に出てくる処方で、大塚先生の解説では、黄汗の病とそれに似た病気に用いられます。
黄汗の病:両膝が湿気のために冷え、腰から上に汗が出て、腰がだるく痛み、身体が重くうずき、小便の出が悪くなります。黄汗に似た病としては、関節腫痛、夜間の盗汗、肌荒れ、できもの、ひきつれがあります。
以上をまとめると、
◆桂枝湯の加味方であることから陽虚証。虚弱な体質で、体力、活力は衰えていますが、冷え性ではありません。
◆湿疹などの皮膚病にも用います。色白で胃内停水がみられる方が多く、行動は緩慢で、子供はおとなしいようです。水疱、分泌液など水分析出の症状を伴うことが多いのですが、虚証ならば、分泌物が少なくても効くようです。
◆皮膚の異常感覚、蟻走感のある時に用いますが、精神病の幻覚や妄想からくる場合は本証ではありません。
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| お薬の飲み方 |
■エキス剤できるだけお湯でお飲み下さい。
■煎じ薬は温めておのみください。
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| 症例 |
満1歳・男性 −漢方処方・応用の実際より引用− |
わたしの長男は、小柄で痩せっぽちであまり体力にめぐまれていない。
今でこそかぜもめったに引かないしおなかもこわさなくなったが小さな時はよく病気をした。
この子が満1歳半頃の夏は、あせもひどくて、かゆがるので困った。
あせもは頭の中まで全身くまなく数日のうちにできてしまった。
思い余って髪の毛をすっかり切ってぼうず頭にしたら、思いがけなく凹凸頭で、皆おかしがったものだ。このとき、早速この桂枝加黄耆湯を飲ませ桃の葉を煎じた汁をたらい一杯作って、その中で行水させたりした。さいわい翌年からはあまりあせももできず、苦労もなくなった。
ところが、この子がまた、満2歳頃からストロフルスに悩まされた。
春先、秋ぐちになると手足を掻きだしやがて皮膚に水泡ができるようになる。ひどいときは一晩中痒がることがあった。
このときも桂枝加黄耆湯を用いると数日から1週間ぐらいで治った。するとつぎの季節にまたできるが薬をのむと大したこともなく数日でなくなり次第に病気が少なくなった。
その後小児のストロフルスにはたいていこの薬を用いてよい結果を得た。
現在、ストロフルスはあまりみられなくなったが虚弱体質の小児、成人で水泡を伴う皮膚疾患に本方が応用される。
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| 備考 |
桂枝湯に黄耆を加えたものです。
この証の皮膚疾患および化膿は、薄い多量の分泌液を伴うことが多いです。
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