|
桂枝加芍薬湯 ・ケイシカシャクヤクトウ |
| 薬味構成 |
桂枝、芍薬、大棗、生姜、甘草(桂枝湯中の芍薬を増量したもの)
|
| 適応 |
大腸炎 |
慢性腹膜炎 |
直腸炎 |
下痢 |
内臓下垂体質の人の便秘 |
| 病位 |
太陰病
|
| 虚実 |
虚証
|
| 十二臓腑配当 |
心
|
| 方意 |
◆脾胃の気滞・脾胃の虚証:腹満・腹痛・下痢・便秘
|
| 目標 |
虚弱な人の腹痛、下痢に用います。
下痢はいわゆる「しぶりばら」で、便通の後便が残っているような感じがして、下痢をした後もさっぱりしない方に用います。
腹証には特徴があり、腹部は膨満し、腹直筋は硬くつっぱり棒を二本立てたように見えます。
全身の緊張が低下し、代謝も衰えて、いわゆる体内が冷えた状態の方に用います。この時、腹部の縦の筋肉と、背筋の筋肉がつっぱって、ようやく全身を支えているものと考えられます。
|
| お薬の飲み方 |
■エキス剤できるだけお湯でお飲み下さい。
■煎じ薬は温めておのみください。
|
| 症例 |
男性/しぶり腹 -漢方処方応用のコツより引用- |
20歳代男性。胃腸が弱く、一度は吐血したこともあり、口内炎を生じやすい。柴芍六君子湯や清熱補血湯で調子が良かったが、8月始め、夏の暑さでまた胃腸を傷め、しぶり腹となった。
中背でやや痩せ型、腹部は軟弱で両側の腹直筋が少し痙攣している。心下部の振水音はなくなっていた。桂枝加芍薬湯7日分と、清熱補気湯若干を投与し、桂枝加芍薬湯を先にのむように指示した。
9月始めに早速来院し、桂枝加芍薬湯を7日分のまないうちにしぶり腹の下痢はすっかり良くなり、元気だったという。
|
| 備考 |
桂枝湯の中の芍薬の量を2倍に増やしたものです。(更に膠飴を加えると小建中湯になります)
桂枝湯は太陽病の薬方ですが、芍薬を倍増すると太陰病、更に膠飴を加えると一層の虚証で裏急を伴う場合の薬方へ変わるのです。
|