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柴胡疎肝湯・サイコソカントウ -統旨-
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| 薬味構成 |
柴胡、芍薬、枳実、甘草、香附子、川キュウ、青皮、梔子、乾姜
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| 適応 |
肋間神経痛 |
腫瘍などによる痛み |
脾攣曲症 |
| 病位 |
少陽病
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| 虚実 |
実証
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| 十二臓腑配当 |
−
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| 方意 |
●胸脇の熱証:胸脇苦満・口苦・肩背強急
●気滞・胸脇の熱証:手足の冷え、手掌汗、神経過敏などの精神症状
●脾胃の熱証:腹中痛
●肝気の上昇:肝気が胸脇がつまる、頭痛や肩背がこわばる
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| 目標 |
四逆散の症で肝気が胸脇につまり、痛みをおぼえ、つきあがる感じがして頭痛や肩背がこわばる方に用います。
胸や側胸部の痛みで、現代医学的に処置に困るような場合にも用います。
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| お薬の飲み方 |
■粉薬はできるだけお湯でお飲み下さい。
■煎じ薬は温かくしてお飲み下さい。
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| 症例 |
右鎖骨腫瘍・女性 −漢方処方・応用の実際より引用− |
患者は明治20年生まれの老女性、昭和37年の秋頃、往診を頼まれて診に行った。
右の鎖骨に腫瘍ができて、1年前に手術をしたが再発して大きくなったという。
痛みがひどくて痛み止めにグレランなどをしじゅう飲んでいるので胃が悪くなり食欲がなくて痩せる一方でもうだめだと自分で感じていたという。近所の医者にかかって痛み止めの注射を局所にされたところよけい痛みがひどくなったという。
身体は大きい方だが大分痩せていて栄養が衰えている。しかしとりたてた処見もない。そこで半夏瀉心湯エキスに山豆根末を加えて与えたところすっかり元気になった。
そのうちもう一度手術するといってある大病院に入院したところ腫瘍が鎖骨の処でとることができない。放っておいても死にはしないからといわれて帰されてしまった。
痛みはまた激しくなったがその治療もしてくれなかったので家へ帰ってからは昼も夜も苦しんでいた。
再びわたしが頼まれて往診したときには、家の中でようやく起きて何かしていたが、痛みが非常にひどいようだった。また山豆根末と半夏瀉心湯エキスを与えたが少しも効かない。
ただ胃腸の具合が少しよくなった。
そこで十全大補湯に加工附子末と山豆根末を加えてあたえたがからだの調子はいいが、痛みはいっこうに止まらないという。
よく聞いてみると胸の上の方の痛みでそれが背中へ抜けて痛むという。
前の薬は5月から8月まで用いたが効果がないので、ここで思いきって柴胡疎肝湯を5日分与えてみた。すると2日目に痛みがパッタリとれてしまったといって、喜んでやってきた。
そして漢方薬はこんなに早く効くんですかと驚いていた。
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| 備考 |
柴胡疎肝湯は、四逆散の加味方です。
柴胡疎肝散は、柴胡疎肝湯に山梔子と乾姜を加えたものです。
柴胡疎肝湯より古血の症状が強いものに用います。
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