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柴芍六君子湯・サイシャクリックンシトウ -本朝経験- |
| 薬味構成 |
柴胡、芍薬、人参、白朮、茯苓、半夏、陳皮、乾生姜、大棗、甘草
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| 適応 |
胃炎 |
胃下垂症 |
胃アトニー |
慢性肝炎 |
| 慢性胆嚢炎 |
胆嚢ディスキネジー |
慢性膵炎 |
神経症 |
| 病位 |
−
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| 虚実 |
−
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| 十二臓腑配当 |
脾
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| 方意 |
−
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| 目標 |
体力の比較的低下した人が、腹力がやや弱く、心下痞硬あるいは心下部腹水音を認め、かつ胸脇苦満および軽度の腹直筋緊張を伴う場合で、胃症状や肝機能症状を呈している方に用います。
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| お薬の飲み方 |
■粉薬はできるだけお湯でお飲み下さい。
■煎じ薬は温かくしてお飲み下さい。
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| 症例 |
48歳・男性 −漢方処方・応用の実際より引用− |
約1年前から下痢が続いていた。発病当初、レントゲン検査その他によって十二指腸潰瘍と診断されて治療をうけていた。その後、背中に鈍痛がおき、かつ心下部が張って食欲が全くなくなってしまった。最近、ある国立病院では急性膵臓炎と診断されたということであった。
体格中等、肉付きや痩せ型、冷え症で顏色が蒼くてさえない。血圧142〜90mmg、理学的診断上著変
をみとめない。脈はやや小にして緩、あまり特徴がない。
腹診すると腹壁薄く、胸骨剣状突起の直ぐ下に抵抗と圧痛があり心下部に浸水音をみとめる。
そして両側の腹直筋が拘攣し、ことに右側腹直筋の上部で抵抗が著しくかつ圧痛を認めた。
また左側腹直筋は臍の近くに圧痛がある。
背中では第8胸椎の左側に圧痛点があり、両側の志室にも圧痛が著名であった。
そこで漢方を考えてみた。胸脇苦満をめあてにすれば柴胡桂枝湯がよさそうである。
しかし心下部の浸水音によれば六君子湯が使いたいような腹である。
いずれをとるか考えてみると患者は柴胡桂枝湯証より虚して体力が低下しているが六君子湯にしては胸脇苦満と腹直筋の拘攣がよけいである。
結局両方を兼ねたような柴芍六君子湯を与えることにした。
柴芍六君子湯を1日服用しただけで背部の鈍痛が明らかに軽快し、1週間後には痛みがほとんど消失し、下痢が治った。3週間飲んで患者は一時休薬したが約2ヵ月後に上腹部と夜間の排尿をうったえて再び来院した。腹診するとまた、心下部の浸水音が出ていた。そこで人参湯を与えると、1週間で症状は回復した。
その後再び、柴芍六君子湯の服用を続けさせると3ヶ月ばかりたった頃には体重も増しこれまでになかったほど元気になった。
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| 備考 |
六君子湯に柴胡・芍薬を加えます。
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