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七物降下湯・シチモツコウカトウ -大塚敬節-
八物降下湯・ハチモツコウカトウ |
| 薬味構成 |
当帰、川キュウ、芍薬、地黄、黄耆、釣藤鈎、黄柏
七物降下湯+杜仲(八物降下湯)
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| 適応 |
本態性高血圧症 |
腎高血圧 |
慢性腎炎 |
動脈硬化症 |
| 病位 |
太陰病
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| 虚実 |
虚証から虚実中間
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| 十二臓腑配当 |
不明
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| 方意 |
虚証ながら胃腸の働きがよい方の血圧亢進に用います。
すなわち病気が長引いて体力が低下している方、あるいは元来体力が虚弱な人で血圧が高く、息切れ、頭痛などがある方、あるいは腎不全の傾向があって、尿淡白を認める方などに用います。
なお、四物湯を服用して、食欲が減少したり、腹痛や下痢などを起こす胃腸虚弱な人には用いられません。
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| 目標 |
気によるのぼせ・めまい・耳鳴り・頭痛・肩背強急などの精神神経症状、血虚としての疲労倦怠・顏色不良・皮膚枯燥、しばしば腎の虚証による頻尿・多尿に用いる方剤です。
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| お薬の飲み方 |
■粉薬はできるだけお湯でお飲み下さい。
■煎じ薬は温かくしてお飲み下さい。
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| 症例 |
70歳・女性 −漢方処方・応用の実際より引用−
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半年ほど前に虫垂炎で東京のある有名な大学へ入院して手術をうけた。手術の傷は1週間ばかりですっかりよくなったので退院しようとした矢先、片方の大腿がひどく腫れて太い丸太のようになってしまった。病院ではいろいろ検査したがはっきり診断がつかず、なぜかそのまま退院させられたという。
患者は帰宅後、方々の医師を呼んでみてもらったが診断もつかず、足もよくならなかった。
あるとき近所の婦人科医にみてもらったら始めて閉塞性静脈炎と診断されたそうだ。
患者は大変喜んで「大学病院でもわからない病気の診断をつけてくれた」といってその医師を名医だと来るひとごとに話したという。ところが病気は少しもよくならず数ヶ月間の間、寝たきりの毎日を送っていた。こういった状況で私が診察を頼まれた。
患者はやせて顏色が悪く脈は弱く腹部はへこんでいかにも虚状を示していた。ところが血圧は190〜110mmhgと亢進していた。
現代医学的にも漢方的にも特徴がないのではじめは如何なる処方がよいかと迷った。
結局虚証の血圧亢進に対して七物降下湯を用いた。
その結果1ヶ月もたたないうちに血圧が下がり140〜90mmhg程度となりそのうえあれほど苦しんだ足がすっかりよくなって全く正常に復した。その人が私を名医だと言ったとは聞いていないが・・・
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| 備考 |
七物降下湯は四物湯に黄耆、黄柏、釣藤を加えたものです。
このため、四物湯の主たる構成病能の血虚が共通しており、太陰病を中心に少陰病にわたって用いられます。
八物降下湯は七物降下湯に杜仲を加えたものです。
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