|
小陥胸湯・ショウカンキョウトウ -傷寒論- |
| 薬味構成 |
黄連、カ楼仁、半夏
|
| 適応 |
諸種の熱病特に肺炎 |
気管支炎 |
胸膜炎 |
胃炎 |
肋間神経痛 |
| 病位 |
少陽病
|
| 虚実 |
やや実証
|
| 十二臓腑配当 |
不明
|
| 方意 |
●上焦の熱証・上焦の燥証による胸痛・心下痞硬・胸中煩悶感
●時に上焦の水毒による心下痞硬・腹痛・腹鳴・呑酸
に用いる方剤です。
|
| 目標 |
胸痛・季肋部の疼痛のある方に用います。
この時、胸脇部に充満圧迫感があり、咳をするときや呼吸を深くすると胸が痛い場合に用います。
腹証として心下部、季肋下部に、抵抗および圧痛が、かなり顕著に現れるものが多いです。
|
| お薬の飲み方 |
■粉薬は必ずお湯でお飲み下さい。
■煎じ薬は温かくしてお飲み下さい。
|
| 症例 |
64歳・男性 −漢方処方・応用の実際より引用−
|
約半月前からひどく胸や脇腹が痛んで、身体が疲れる。
朝早くから、胸が激しく痛むため目がさめてしまうという。近所の医者には肋間神経痛といわれて注射をうけているが少しもよくならないという。
体格は背が高くて痩せ型最近だいぶお腹が出てきたという。
食欲が不振で足が冷え、大便が秘結している。血圧は166〜100
脈は浮でやや数、腹診すると肋骨弓の下の上腹部がみたところ、肋骨弓にそって全体にややふくれ、触診するとひどく硬く、過敏な圧痛がみとめられた。
大柴胡湯の胸脇苦満の抵抗より硬く、圧痛が甚だしい、そのうえ、心下部に浸水音がみられた。
この腹証を結胸と思って、小陥胸湯加大黄芒硝を投与した。
1週間後に、胸脇の痛は殆ど訴えなくなった。そのとき肋骨の下はだいぶ硬さが減り、圧痛も減少した。このときの腹証は、ちょうど大柴胡湯湯証の胸脇苦満と考えられた。
この患者にはその後、大柴胡湯を投与し、1ヶ月ほどですっかり健康をとりもどした。
|
| 備考 |
|