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漢方薬味  〜桔梗・キキョウ〜


薬味名 桔梗・ききょう
性味
味は苦・辛 性は平

帰経


桔梗とは
 桔梗は秋の七草の一つとして、萩、尾花、葛、女郎花、撫子、藤袴と共に上げられています。秋の七草のうち4つまでが薬として用いられて来ているのも興味深いところだと思います。桔梗の花は広く鑑賞用として知られていますが、根が去痰剤になることはあまり知られていません。

 桔梗の根を薬用として使用します。桔梗の名はその根が硬くギッシリと充実している状態でその根から出た茎や梗は真っ直ぐにスラッとのびているので「ききょう」と呼ばれるようになったといわれています。
 のどの刺激を治す力は生桔梗に多いといわれています。

 さらし桔梗、皮付き桔梗とがありますが、皮付き桔梗の場合は褐色で実質が白く潤いがあって充実し、重いものが良いとされています。さらし桔梗は、外面がほぼ白色で縦にしわが多く、潤いがあり且つ重くて充実しているものが良いとされております。
 桔梗の薬効成分は水溶性であるため水洗いなど河水で晒したものには有効成分の含有量が少ないとされています。

効能
■肺・気管支の熱を解熱する力があります。
■排膿の作用があります。
■痰を取り除く作用があります。


適応する体質
と処方例

■おできに
 処方例:「十味敗毒湯」じゅうみはいどくとう
■体内に湿邪の原因があるところへ、気候不順にあったために、頭痛悪寒などの外証と共に腹痛下痢を訴える場合に
 処方例:「カッ香正気湯」かっこうしょうきさん
■肝、胆、三焦経の風熱、即ち咽喉部、頚部、耳部の炎症を治すものに
 処方例:「柴胡清肝湯」さいこせいかんとう
■胸部から上に充血して毒気が多く、顔面や頭部、頸項部に充血化膿性腫物を起こしたものに
 処方例:「清上防風湯」せいじょうぼうふうとう
■皮膚や粘膜部の化膿炎症や、解毒作用不良による悪液質化が見られるような疾患に
 (例えば、蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎など)
 処方例:「荊芥連翹湯」けいがいれんぎょうとう

民間療法
■痛む化膿性の腫れ物に 〔内服〕
桔梗根1g、芍薬、枳實3gを粉末として混ぜ、1回量2〜3gをとり、これに卵の黄身1個分を加えて混ぜ、白湯でのむ。1日1,2回。

■扁桃炎などで喉が腫れて痛む、痰を伴う咳 〔内服〕
桔梗根2g、甘草3gを1日量として煎じ、1日2回、うがいしながらのむ。


参考文献 出典1) 漢薬の臨床応用 神戸中医学研究会 訳・著
出典2) 近代漢方薬ハンドブック (T・U・V) 高橋 良忠 著
出典3) 漢方のくすりの事典 鈴木 洋 著
出典4) 薬徴 吉益東洞 著
出典5) 中薬大辞典 小学館
出典6) 薬草カラー図鑑1〜3 主婦の友社
出典7) 平成薬証論 渡邊武 著
出典8) 本草綱目 李時珍 著
出典9) 医心方 食養篇 丹波康頼 著
出典10) 中国の薬用菌類 劉波 著
出典11) 薬草の詩 鹿児島県薬剤師会
出典12) 和漢薬の良否鑑別法及び調整方 一色直太郎 著


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