| 薬味名 |
厚朴・こうぼく |
| 性味 |
味は苦・辛 性は温
|
| 帰経 |
脾・胃・肺・大腸
|
| 厚朴とは |
ホオノキの樹及び枝の皮を薬用に使用します。皮はできるだけ厚い方がよく有効成分が多量に含有されているといわれています。ホオノキの皮は厚いので厚朴と呼ばれています。
和厚朴:皮部が厚く、充実し、わずかに芳香性で味は苦いものを良質とします。
唐厚朴:油じみて紫黒色を呈し、表面に光輝ある結晶を折出し、味は芳香性で辛いものを最上品とします。
正倉院に勅封されております唐厚朴は半管状で厚くほとんど屈折せず、今なおマグロノールの白色の光輝ある粒状晶が星のように全面にキラキラ点在しており、最上等品であるが精油成分がほとんど揮散し味は全くないようです。
※マグロノール:厚朴の抽出液で、抗ストレス潰瘍、胃液分泌抑制、
胃粘膜出血阻止などの働きがあります。
|
| 効能 |
漢方では陽実証の緩解剤であり食毒や水毒による胸腹部の膨満、腹痛に用います。すなわち胃腸機能を促進する作用がある傍ら去痰、利水および一種の鎮静作用があります。
『薬徴』によれば『厚朴は胸腹の脹満(胸から腹にかけて膨満すること)を主治するなり、傍ら腹痛を治す』としています。
■胃腸が悪く吐いたり、下痢したりする激しい状態を鎮めながら胃に働きます。
■胸、腹の張りを治します。ただし対処的なので原因を取り除く場合は他の薬を併用する必要があります。
■気分的なのぼせを含めたのぼせの状態を引き下げます。
|
適応する体質
と処方例 |
■胃が弱っているためによけいな水分を排泄できず体内に停滞し、それが原因となってのどに焼肉の一片または梅干の種のようなものひっかかっているような感じのある方 取り越し苦労が多く塞いだり心配性になったりもする方
処方例:「半夏厚朴湯」はんげこうぼくとう
■その他の処方例
「カッ香正気湯」かっこうしょうきさん 「平胃散」へいいさん
「柴朴湯」さいぼくとう 「神秘湯」しんぴとう
「小承気湯」しょうじょうきとう
|
| 民間療法 |
■単味で使用しないで、漢方処方や民間療法の一味として使用されています。 |
| 備考 |
飛騨高山といえば朴葉料理の本場であり、漬物や佃煮などなんでも朴葉の上に乗せて暖めて食べる風習があります。
朴葉の中には芳香成分が含まれていて加温につれて発散する芳香は食べ物の風味を一層良くし、朴葉味噌はその代表的なものだと思われます。
|