| 薬味名 |
柴胡・さいこ |
| 基原 |
セリ目・セリ科
|
| 採取時期 |
11月
|
| 薬用部位 |
根
|
| 帰経 |
心包・肝・三焦・胆
|
| 柴胡とは |
柴胡は昔から和産の柴胡が良品といわれています。
また、柴胡は漢方の要薬で配剤処方をみると傷寒論には六方、金匱要略には七方あります。これら傷寒、金匱中頻用の柴胡剤六方中柴胡の分量を吟味すると、全処方量の18〜27%に達し、とりわけその適応症を臓器機能別に見ると消化器系の症状27.6%、季肋部症候群(胸脇苦満)18.1%、発熱16.4%、水分代謝異常16.4%、神経症状13.8%になり『神農本草経』や『薬徴』でいう『消化器系の病に多く用いる』ことは正しいといえます。
柴胡の根は紫色で昔はシコと呼ばれていました。それがいつのまにかサイコと呼ばれるようになりました。柴胡には幾種もあり400年前に鎌倉でとられていた鎌倉柴胡や三島で育てられた三島柴胡、その他、まるばさいこ、ほたるさいこなどがあります。
和柴胡と唐柴胡を比較すると、和柴胡はやや肥大して不整の根頭から主根と短い側根を分け、おおむね細根がありません。根頭には横シワが多く、主根には粗大な縦シワと疣状の小突起があります。外側は黒褐色で潤いがあり、質は柔らかで特異の脂肪様の香気がありやや酸味があります。
唐柴胡は根頭に根出葉の残基があり、主根は単一または先端から2〜3に分岐し、側根がありません。外側は淡褐色を呈し、質は硬く香気が少なく、潤いが乏しくカサカサしています。
|
| 効能 |
■少陽熱(往来寒熱)やアレルギーやストレスからくる熱を解熱します。
■肝・胆・心臓・および心臓ホルモンの分泌、副腎の働きをフルに活動させます。
◆柴胡剤はその処方の構成によって作用の特異性が見られるます。共通性のある薬能としては
(1)胸脇苦満を治する作用
(2)抗炎症作用
(3)鎮静作用
(4)抗アレルギー作用
(5)解熱作用
(6)鎮痙作用
(7)鎮痛作用
(8)鎮嘔作用
|
適応する体質
と処方例 |
■胸脇苦満があり寒熱往来、あるいは嘔吐やせきのある方の胸脇苦満を良くします。
処方例:「小柴胡湯」しょうさいことう
■体力があって汗をかかず、気管支のアレルギー反応が激しく呼吸困難を起こしやすい方に適しています。
処方例:「神秘湯」しんぴとう
柴胡は単味では用いず、漢方処方で用います。
|