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◆アロマセラピー
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メディカル・アロマセラピーはエッセンシャルオイルを用いて疾患の治療や症状の緩和を図る治療法の一つ。エッセンシャルオイルには、抗菌作用、抗ウイルス作用、抗炎症作用、鎮静作用、抗不安作用など様々な薬理作用があるので、メディカル・アロマセラピーはほとんどの臨床科の多くの疾患や症状に対応することができ、病気の治療や症状の緩和を目的としているが、看護や介護領域でも用いられているようだ。 ■ 方法 ■ 芳香浴、吸入、内服、全身浴、部分浴、マッサージなど。 ●芳香浴・吸入:エッセンシャルオイルの香りを利用する方法。エッセンシャルオイルをコットンやティッシュペーパーに垂らして香りを嗅いだり、室内にディフューザーという器具で芳香分子を拡散させたりする。また、洗面器にお湯をはって、エッセンシャルオイルを垂らし、バスタオルなどを被って香りを嗅ぐ、あるいは吸入する方法もある。(風邪の初期や、咽頭痛、咳などの呼吸器感染に対して有効であるが、直接吸入器で吸入することには注意を要する。) ●内服:ティーツリーは唯一の内服できるエッセンシャルオイルであり、風邪や咽頭痛、咳 などに用いる。ティーツリーを一適紅茶などに入れ、飲用する。●全身浴や部分浴:お湯に全身あるいは体の一部をつけること。部分浴としては半身浴、手浴、座浴などがある。座浴はよく痔の治療に用いられる。 ●アロママッサージ:マッサージそのものによるリラクゼーション効果や、血液循環促進、神経系、内分泌系への刺激に加えて、エッセンシャルオイルによる薬理効果も期待できる。 ■ メディカル・アロマセラピーの作用機構 ■ アロマセラピーに用いられるエッセンシャルオイルは、香り刺激によるリラクゼーション誘導効果だけでなく、エッセンシャルオイルの成分が体内に吸収されることによる薬理効果も期待できる。エッセンシャルオイル成分の体内への吸収ルートとしては経皮吸収、口腔粘膜、鼻や呼吸気道の粘膜、肺胞などから毛細血管を通じての吸収などがある。エッセンシャルオイルの成分が体内に吸収されることにより、抗不安作用、鎮静作用、覚醒作用、強壮作用、抗真菌作用、性ホルモン作用、ステロイド様作用などの薬理作用が現れる。 ◆メディカル・アロマセラピーの対象とする疾患・症状◆ 1.風邪・インフルエンザ・気管支喘息などの呼吸器疾患 ティーツリーやユーカリ、ペパーミントなどの抗菌作用、抗ウイルス作用、抗炎症作用、去痰作用、鎮咳作用などのあるエッセンシャルオイルを芳香浴、前胸部への塗布などで行う。 2.花粉症などのアレルギー疾患 花粉症に対しては、鼻水を止めるなど即効性が期待できる。ユーカリ・ラジアータ、ペパーミント、ティートリーなどを芳香浴や塗布で用いる。 3.アトピー性皮膚炎、その他接触性皮膚炎などの皮膚疾患 ステロイド様作用をもつ、セイヨウアカマツや抗炎症効果や精神安定作用をもつカモミール、真正ラベンダー、抗菌作用をもつティーツリーなどを塗布する。場合によっては保湿作用のあるローズウッドなどを用いる。 4.出産時の使用、月経困難症、月経前緊張症、更年期障害 いくつかのエッセンシャルオイルには、性ホルモン様の作用があり、産婦人科領域では、多くの疾患や予防に用いられている。妊娠時のつわり、妊娠線予防、分娩時の痛みや不安感の軽減、マタニティーブルーの治療に使われる。月経困難症、月経前緊張症、更年期障害にも有効。 5.さまざまな心身症、不眠症、パニック障害、うつ状態などの精神疾患 エッセンシャルオイルのもつ、精神安定作用などを利用して、治療されている。真正ラベンダー、カモミール、ゼラニウム、サンダルウッド、オレンジ、マンダリンなどのエッセンシャルオイルが用いられる。 6.高血圧・糖尿病・肥満症などのさまざまな生活習慣病に伴う各種症状 いわゆる不定愁訴の治療。精神的な要素が多い場合は5.の方法に準ずる。また、肩こり、頭痛などは7.の方法に準ずる。また、むくみをとるには、サイプレス、レモンなど血行改善を図ることのできるエッセンシャルオイルをマッサージ、塗布、足浴、手浴などで用いる。 7.肩こり、腰痛、関節痛、筋肉痛などの疼痛を伴う疾患 エッセンシャルオイルには、鎮痛作用、鎮痙作用があり、肩こりや痛みの管理に威力を発揮する。真性ラベンダー、ペパーミント、カモミールなどで塗布やマッサージを行う。 8.時差ぼけなどのリズム障害 睡眠をとる時には、主に5.で用いられるようなエッセンシャルオイルを芳香浴、塗布で行う。また、覚醒しなければならない時間帯には、ローズマリー、ペパーミントのような中枢神経系を刺激するようなエッセンシャルオイルを用いる。 9.食欲不振、便秘などを含む胃腸障害 食欲不振には、レモン、ペパーミントなどを芳香浴で用いる。便秘にはペパーミント、フェンネルなどを用いて、腹部を大腸の走行に沿って、時計周りにマッサージする。 このように、様々な効果を期待できるアロマセラピーだが、妊娠中に禁忌のものや、返って不眠や食欲不振を招いてしまう場合もある。十分に注意するべきだと思う。 自分が嗅いでみて気分の良い香りが一番良いのではないだろうか。
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