漢方薬、漢方薬局

漢方薬専門薬局 諦めていた・・・、色々試したが・・・  
健康に成りたい全ての方に、適切なアドバイスと確かな情報を提供します。
太陽堂漢薬局 HOME 患者さんの声 かけ橋・症例報告 学会報告 太陽堂漢方 糸練功のページ
薬味・生薬・民間薬 漢方薬方 漢方医学とは 漢方用語集 ご質問集 論文・文献紹介
ご相談 窓口 薬局 ご紹介 配布 情報資料 店舗 ご案内 痔に強い薬局HOME

漢方薬と漢方の相談専門薬局と伝統東洋医学

太陽堂漢薬局 学会・研究会報告
 〜痔の証 鑑別について

太陽堂漢薬局が、漢方関係の学会・研究会に発表報告した論文です。
 漢方治療や症例に興味のある方はご参考にして下さい。


 学会報告
太陽堂漢薬局が、漢方関係の学会・研究会に発表報告した論文です。
 漢方治療や症例に興味のある方はご参考にして下さい。

学会・研究会「発表論文」
要旨 目次へ

医療気功
糸練功とは?
糸練功のページ

太陽堂漢薬局では、相談販売が基本となります。
「ご相談 窓口」より問診表をお送り下さい。

太陽堂漢薬局
ご相談 窓口

専用相談窓口
注;東洋医学で言う臓腑経絡は、西洋医学の内臓とは異なります。)
2006年11月発表
 伝統漢方研究会第3回全国大会 (日本・横浜シンポジア)
    
潰瘍性大腸炎に対する漢方薬の効果

潰瘍性大腸炎に対する漢方薬の効果
                      福岡県 福岡市 太陽堂漢薬局 木下 文華
【緒言】
 わが国の潰瘍性大腸炎の患者数は約8万人と言われ、年々増加の傾向にあるようです。2040代の虚弱な人が罹りやすく、男女差は少ないようです。
 大腸に原因不明の非特異的潰瘍性炎症を発生し、急性または慢性に発病します。頑固な下痢、粘血便、発熱、栄養障害などの症状を呈し、緩解と再発を繰り返しながら長期にわたって経過します。慢性に経過するうちに、貧血が加わり、しだいに衰弱し、場合によっては死亡することもあります。
 原因は「細菌感染説」「アレルギー説」「膠原病説」「内分泌異常説」「ビタミン欠乏説」「精神神経説」など様々な説が唱えられていますが、未だ原因は明確にはなっていません。
 また潰瘍性炎症が大腸の粘膜で発生する潰瘍性大腸炎に対し、クローン病は遺伝的な要因を含む免疫系の異常反応と言われている炎症性腸疾患の一つで、大腸に限らず、小腸などでも炎症をくり返します。
 これらは西洋医学では異なる疾患と捉えますが、治療法はいずれも主にステロイド剤などの免疫抑制剤による薬物治療で腸の炎症を抑えます。手術による外科的治療は大腸の全摘となるようです。今回、潰瘍性大腸炎に対し漢方薬が有効であった症例について報告します。
【対象並びに方法】
 全例西洋医学的に潰瘍性大腸炎と診断された症例である。投与前に四診を行い、投与前後の自覚症状の改善と他覚的改善を基に効果判定を行いました。

【症例】
症例1
女  31歳  
主訴
潰瘍性大腸炎
既往症
特記すべきことなし。
現病歴
 平成15年秋頃に発症。最初は痛みはなく、痔のようだった。平成17年、潰瘍は直腸からS状結腸まで拡がった。ひどい時は16回くらい下血、腹痛あり。注腸剤を入れるようになってから下血はピタリと止んだ。最近、注腸剤を入れていても、疲れていると紙につく程度の出血がある。平成183月に来局相談となった。
現 症
身長 154p 体重 46s 
肌顔色(普通)、口乾・口渇(普通)、寝汗(無)
舌苔(薄)、舌湿(湿)、舌色(薄)歯切痕(有)、舌下静脈(無)
生理痛(強)、生理周期(40日)、生理期間(6日間)
昼間尿(多)、尿色(やや黄色)、食欲(多)、便は水様性または軟便 
治療経過   
 改善の度合いは、糸練功(太陽堂漢薬局 木下順一朗開発)と自他覚症状にて判断した。
18.330日 
潰瘍の症(免疫)臓腑病 大腸 陽証 1.5合 2+ 風参の証
潰瘍の症(修復)臓腑病 脾  陰証 4合 2+  托裏消毒散(原典:外科正宗)証
下痢の症    臓腑病 胃  陽証 3.5合 2+ 半夏瀉心湯加茯苓証
下血の症    臓腑病 大腸 陽証 1.5合 1+ 田七人参の証
胆嚢の反応   臓腑病 大腸 陽証 1.5合 3+ 金銭草茯苓の証
田七人参(B&O製・三七人参60頭根)1g、半夏瀉心湯(鞄圏m漢方製薬)2.25g加茯苓(潟Eチダ和漢薬)0.3g、金銭草10g茯苓4g、風参(MDR製・人参製剤保険食品)2包を投与。
托裏消毒散証は風参2包で代用。また風参にて免疫と思われる部分にも対応。金銭草茯苓の目的は胆嚢部分の胆石もしくは胆砂の排泄を促すと考えられる。

18.420
潰瘍の症(免疫)臓腑病 大腸 陽証 2.4合 2+ 風参の証
潰瘍の症(修復)臓腑病 脾  陰証 4.4合 2+ 托裏消毒散証
下痢の症    臓腑病 胃  陽証 4合  2+ 半夏瀉心湯加茯苓証
下血の症    臓腑病 大腸 陽証 2合  1+ 田七人参の証
胆嚢の反応   臓腑病 大腸 陽証 2.2合 3+ 金銭草茯苓の証

18.621
潰瘍の症(免疫)臓腑病 大腸 陽証 4.8合 2+ 風参の証
潰瘍の症(修復)臓腑病 脾  陰証 5.2合 2+ 托裏消毒散証
下痢の症    臓腑病 胃  陽証 4.7合 2+ 半夏瀉心湯加茯苓証
下血の症    臓腑病 大腸 陽証 3.5合 1+ 田七人参の証
胆嚢の反応   臓腑病 大腸 陽証 3.8合 3+ 金銭草茯苓の証
 H185月より、田七人参は炎症性の高い疾患では60頭根より120頭根の方が有効と考えられるため、60頭根から120頭根(B&O製・三七人参120頭根)1gへ切り替え。
 週に一度程出血するが、(紙につく程度)便の状態は普通。特に下痢をしたり体が疲れたりということはなくなったとのこと。

18.823
潰瘍の症(免疫)臓腑病 大腸 陽証 5.2合 1+ 風参の証
潰瘍の症(修復)臓腑病 脾  陰証 7.3合 3+ 托裏消毒散証
下痢の症    臓腑病 胃  陽証 5.6合 1+ 半夏瀉心湯加茯苓証
下血の症    臓腑病 大腸 陽証 0.8合 1+ 田七人参の証
胆嚢の反応   臓腑病 大腸 陽証 6.8合 1+ 金銭草茯苓の証
 便の状態は、一ヶ月半ほど出血もなく普通便だったが、ここ3日ほど夏バテと疲労のせいか、少し出血がある、とのことだったので、出血が治まるまで田七人参を下血を抑える目的で通常11回から3回へ増量(1回量1g)。収まったら11回に戻すよう指導。

18.823
潰瘍の症(免疫)臓腑病 大腸 陽証 6合  1+ 風参の証
潰瘍の症(修復)臓腑病 脾  陰証 7.6合 1+ 托裏消毒散証
下痢の症    臓腑病 胃  陽証 6.2合 1+ 半夏瀉心湯加茯苓証
下血の症    臓腑病 大腸 陽証 1.6合 2+ 田七人参の証
胆嚢の反応   臓腑病 大腸 陽証 7.2合 1+ 金銭草茯苓の証
 一度だけごく少量の出血があったが、とても調子が良いとのこと。その後も漢方薬を継続中。

症例2
女  35歳 
主訴
潰瘍性大腸炎
既往症
特記すべきことなし。
現病歴
 平成162月、突然、便に血が混じり潰瘍性大腸炎と診断された。ペンタサとリンデロン座薬を4ヶ月続け、症状が治まり自己判断により治療を中断。
 平成182月より下痢と下血がおこり、病院にて薬物治療を再開するようになった。朝起き掛けに下血する。平成184月に来局相談となった。
現 症
身長 165p 体重 53s 
肌顔色(普通)、眼瞼結膜(普通)、口乾・口渇、普通 寝汗、普通
舌苔(厚)、舌湿(燥)、舌色(薄)、舌下静脈(無)
生理痛(ほとんど無し)、生理周期(30日)、生理期間(5日間)
昼間尿(普通)、尿色(薄)、食欲(普通)、便は水様性または軟便
治療経過
改善の度合いは、糸練功(太陽堂漢薬局 木下順一朗開発)と自他覚症状にて判断した。

18.422日 
潰瘍の症(免疫)臓腑病 大腸 陽証 0.6合 5+  風参の証
潰瘍の症(修復)臓腑病 脾  陰証 0.2合 5+  補中益気湯証
下痢の症    臓腑病 胃  陽証 −1合 3+  黄ゴン湯証
下血の症    臓腑病 大腸 陽証 −0.1合 4+ 田七人参の証
胆嚢の反応   臓腑病 大腸 陽証 2.3合 2+  金銭草茯苓の証
 優先治療順位は、先表後裏・先急後緩の原則に従い、田七人参120頭根4g→金銭草10g茯苓4g→黄ゴン湯(且O和生薬)5g→補中益気湯(樺キ倉製薬)→風参(MDR製・人参製剤保険食品)の順で治療していくことを決定。
 田七人参と黄ゴン湯を先に治療し、それぞれ改善に伴い減量できるようになったら、補中益気湯、風参に治療を切り替えていくこととした。

18.518
潰瘍の症(免疫)臓腑病 大腸 陽証 0.6合 5+  風参の証
潰瘍の症(修復)臓腑病 脾  陰証 0.2合 5+  補中益気湯証
下痢の症    臓腑病 胃  陽証 −0.1合 3+ 黄ゴン湯証
下血の症    臓腑病 大腸 陽証 0.1合 2+  田七人参の証
胆嚢の反応   臓腑病 大腸 陽証 2.5合 2+  金銭草茯苓の証

18.621
潰瘍の症(免疫)臓腑病 大腸 陽証 0.8合 5+ 風参の証
潰瘍の症(修復)臓腑病 脾  陰証 0.2合 5+ 補中益気湯証
下痢の症    臓腑病 胃  陽証 1.4合 3+ 黄ゴン湯証
下血の症    臓腑病 大腸 陽証 1.6合 2+ 田七人参の証
胆嚢の反応   臓腑病 大腸 陽証 3.3合 2+ 金銭草茯苓の証
 リンデロン座薬が3日に1回の使用になった。

18.719
潰瘍の症(免疫)臓腑病 大腸 陽証 0.8合 5+ 風参の証
潰瘍の症(修復)臓腑病 脾  陰証 0.2合 5+ 補中益気湯証
下痢の症    臓腑病 胃  陽証 2.5合 3+ 黄ゴン湯証
下血の症    臓腑病 大腸 陽証 3.3合 2+ 田七人参の証
胆嚢の反応   臓腑病 大腸 陽証 4.5合 2+ 金銭草茯苓の証
 リンデロン座薬が5日に1回になった。下痢は殆んど無くなり、下血もかなり減ってきた。

18.823
潰瘍の症(免疫)臓腑病 大腸 陽証 1.4合 3+ 風参の証
潰瘍の症(修復)臓腑病 脾  陰証 0.3合 3+ 補中益気湯証
下痢の症    臓腑病 胃  陽証 3.1合 2+ 黄ゴン湯証
下血の症    臓腑病 大腸 陽証 3.7合 1+ 田七人参の証
胆嚢の反応   臓腑病 大腸 陽証 5.1合 2+ 金銭草茯苓の証

18.920
潰瘍の症(免疫)臓腑病 大腸 陽証 1.6合 2+ 風参の証
潰瘍の症(修復)臓腑病 脾  陰証 0.3合 3+ 補中益気湯証
下痢の症    臓腑病 胃  陽証 4.4合 1+ 黄ゴン湯証
下血の症    臓腑病 大腸 陽証 4.8合 1+ 田七人参の証
胆嚢の反応   臓腑病 大腸 陽証 5.2合 1+ 金銭草茯苓の証
 下血が無い日も出てきた。下痢もおさまってきている。以前と比べると随分良い。
 今回より、田七人参を2.5gに減らし風参1包を追加。
 漢方治療前は、病状が非常に強くステロイド剤の使用がどんどん増えていた。
 糸練功による適量診では、それぞれの漢方薬の薬量が多いため同時に全ての治療点を治療することができず、下痢と下血、金銭草茯苓の証から治療を始めた。
 だんだん下痢、下血が収まってきているようで今後の更なる改善が期待できる。

結果・考察
 潰瘍性大腸炎・クローン病は糸練功で確認のとれる5つの治療点を改善することにより、有効な症例が増えてきた。
 免疫の異常と思われる証に対して風参が配当され、また腸粘膜修復の証には托裏消毒散(原典:外科正宗)・千金内托散(原典:千金要方)・補中益気湯などの脾虚改善剤が配当される。
 また治療中の突然の下血に注意をはかり、田七人参は適量診の23倍(通常25g)投与するほうが良いと思われる。
 最後に、改善の鍵をにぎるのは金銭草茯苓(胆汁の流れを改善する)だと思われる。なるべく服用回数をこまめに分けて飲むよう指導している。

学会・研究会「発表論文」要旨 目次へ

卵管狭窄・閉塞に対する六君子湯と駆オ血剤の効果
医学の中の糸練功

はてなブックマーク   del.icio.usに追加
薬局概要 | 太陽堂漢薬局Hp | 痔に強い薬局 | 不妊相談室 | 腰痛・坐骨神経痛 | 個人情報保護方針 | ご相談窓口
〒812-0035 福岡市博多区中呉服町1-26 博多インテリジェントビル6F
TEL: 092(263)3590 FAX: 092(263)3556 E-mail:

Copyright(C) 太陽堂漢薬局 All right reserved.