|
| ◆坐骨神経とは |
|
|
 |
坐骨神経は末梢神経の中で最も太く長い神経です。腰椎からて、大殿筋(お尻の筋)の下から大腿の後ろを通り、膝の裏の上で前後に分かれています。したがって、坐骨神経に障害が起こると、痛みはもも、ふくらはぎを通り、足の裏まで及びます。
歩いたり、走ったり、転ばないように体のバランスをとるため、坐骨神経(末梢神経)は大切な役割を果たしています。また、下肢の皮膚感覚にも大切な働きをしています。
|
|
|
|
|
| ◆坐骨神経痛とは |
|
|
坐骨神経痛は、坐骨神経が腰椎から出て骨盤を抜け、お尻の筋肉から出るまでの間のどこかで障害を受けたために起こります。
痛みの現れ方は発作的ではなく、連続して起こるのが特徴です。また、坐骨神経は神経の中で最も長く、腰椎から足先まであるため、痛みはもも、ふくらはぎから、足の裏まで起こることがあります。
障害の原因は、椎間板ヘルニア、変形性腰痛症、脊椎のガンによる圧迫、糖尿やリウマチ、動脈硬化、帯状疱疹、アルコール依存症などいろいろです。また、寒さや圧迫、老化による老廃物の蓄積が原因になることもあります。
疾患がある場合は、それそれの病名がつき、坐骨神経痛は症状の一つとなります。
|
|
|
|
坐骨神経痛の主な原因
●腰椎椎間板ヘルニア
●ぎっくり腰
●脊柱管狭窄症
●脊椎分離症・脊椎すべり症
など
|
|
|
| ● |
腰椎椎間板ヘルニア |
|
 |
働き盛りの男性に多くみられる腰痛です。椎間板は水分をたくさん含んだゼラチン質の髓核と、繊維輪というとりまく軟骨組織から成っており、腰椎に加わる力を分散させ、クッションの役割をしています。
椎間板は体の動作によって常に酷使されているため、老化は20代から起こります。繊維輪の弾力はなくなり、小さい亀割れができ、圧迫された髓核は繊維輪の亀割れから押し出されてしまうのです。そして、この押し出された髓核が神経を圧迫し、腰に痛みが起こる状態、これが椎間板ヘルニアです。
椎間板ヘルニアは高齢者より、20代から40代の若い男性によく起こりますが、これは若いと髓核に弾力があるため、髓核が脱出しやすくなるためです。 |
|
|
腰椎の中で一番酷使されるのが第4腰椎と第5腰椎の間と、第5腰椎と仙骨の間にある椎間板であり、最もヘルニアを起こしやすいのもこの部位です。
|
|
|
| ● |
ぎっくり腰(突発性腰痛症) |
|
 |
ぎっくり腰は突発性腰痛症の俗称です。重い荷物を持ち上げた時、急に腰をねじった時、中腰で長時間仕事をした時などに、息ができない程の腰の痛みで動けなくなるのです。ドイツでは「魔女の一撃」と呼ばれています。
激痛がひどいと、歩くことも寝返りをうつこともできなくなります。
時にくしゃみや咳をしただけで起こる場合もあります。
ぎっくり腰の原因として
@腰の椎間板、関節包、靭帯、筋肉などの損傷や捻挫
腰部組織の損傷があると、少しひねっただけでも腰椎周辺の組織に小さな損傷や捻挫が起きてしまいます。安静にしていれば1週間程で改善する場合が多いです。
|
A骨粗鬆症などの疾患
骨が弱くなっているところに、何かによって骨がつぶれたり、骨折したりすると痛みはなかなか治まらず、治療の必要があります。
|
|
|
| ● |
脊柱管狭窄症 |
|
 |
脊椎で、頚椎から仙骨までを構成する椎骨には椎孔という穴が開いており、一本の管になっています。
脊髄は腰椎あたりから脊髄の神経の束が分かれていきますが、この状態が馬の尾に似ていることから、馬尾神経と呼ばれています。
|
|
|
| 椎間板は20代から老化し、脊柱管(神経が通る穴)を押しつぶし、その中の馬尾神経が圧迫されて腰痛や下肢のしびれが起こることがあり、これを脊柱管狭窄症といいます。 |
 |
| 脊柱管狭窄症の場合 |
拍動が感じられ、背中をそらすと足のしびれ、脱力感 |
| 椎間板ヘルニアの場合 |
(腰椎上部)後ろにそらせると痛い
(腰椎下部)背中を丸めると症状が悪化
|
|
|
|
|
| ● |
脊椎分離症・脊椎すべり症 |
|
脊椎の関節が折れて、脊椎の前後が分かれてしまったものを脊椎分離症といいます。

脊椎分離症 |
脊椎の関節が骨折し、分離すると、もともと脊椎は前方へ湾曲しているため、容易に骨折した脊椎の一部が前方へ動き、ずれてしまうことがあります。これを脊椎すべり症といいます。
脊椎分離症や脊椎すべり症が最もよく起こるのは第4腰椎と第5腰椎の間、次いで第3腰椎と第4腰椎の間です。
先天性と後天性のものがあり、後天性のものは、スポーツをしている成長期の青少年によくみられます。
エックス線検査で脊椎の分離があっても、全く痛み症状のない方もいます。それは分離した脊椎を靭帯や筋肉で補っているため、症状によっては靭帯や筋肉の強い人では痛み症状が現れにくくなるのです。
|
|
|
■痛みの進行■ |
|
朝、起きたときや動作を始めたときに腰に違和感・圧迫感を感じる。
動いているうちに楽になるが、長時間立っていたり、後屈・前屈の姿勢を続けたり、激しい運動をすると痛みが出る |
|
↓ |
|
脊椎が身体の前方にずれて脊椎すべり症になると、脊椎を通る神経が圧迫され、臀部から下肢に痛みが走る坐骨神経痛が発症。
脊中管が変形し、腰部脊中管狭窄症が現れることもある。
痛み・しびれが起きたときは椎間板ヘルニアを一緒に起こしている可能性がある。 |
|
|